ペルシャ絨毯の思い出

世の中にはいろんな絨毯がある。

個人的にはペルシャ絨毯よりも、ニトリの絨毯が一番リラックスできる。

ペルシャ絨毯はどうしてもいやな思い出があるからだ。

昔子供の頃の話だが、母の実家にはペルシャ絨毯があった。

決して裕福な家庭ではなかったが、なぜかペルシャ絨毯があって、どうせ偽物だろうと思っていたが後になってそれが本物だとうこと、そしてかなり価値の高いものだということも分かった。

小学生の夏休み、自由研究で、よせば良いのにペルシャ絨毯の糸を解いて毛玉にするというのを思いついたんだ。

夏休みは1週間ほど母の実家に遊びにいくのが分かっていたから、ペルシャ絨毯を糸に戻すためにハサミや針、色々なものを準備して、いよいよ作業に取り掛かった。

ペルシャ絨毯はすごく複雑に繕われているから本当に大変だった。

そして大変だったのはその日、祖父が帰ってきた時だった。

ペルシャ絨毯を糸に戻そうとしている私に向かって祖父のでかい拳が脳天をぶち抜いた。

人生で初めて目の前に星がちらついたし、祖父の激怒した顔を見た。

ペルシャ絨毯の知識で勉強していれば、もしかしたら怒られずに済んだかも?